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篆刻の布字

はじめに
私たちの日常生活の周辺で見ることができる、漢字のもっとも古い書体は秦の始皇帝時代の篆書である。この書体は特に印章の文字として広く使われ、書道などでは篆刻として数多くの作品があるので皆さんにもなじみ深い書体であろう。篆書の特徴と言えば、もともと石に刻まれた文字だから、かたちが細長く均一な太さの線で構成され、きんちと整えて安定した秩序感がある書体である。また、篆書には象形文字の特徴を保ったまま、表意文字の優れたところをはっきりと表現し、豊かな表情で人びとに情報を伝える。


「印」小篆と印篆

新書体の開発
篆刻は実にさまざまな種類があり(註:篆書の展開に参照)、右図の「小篆」と「印篆」という二種類の篆刻体のイメージを合わせ、オリジナルの篆書体を作りたいと思う。まず、ひらがなから一つ一つも文字を書き始め、篆書の特徴を観察しながらバランスを調整したが、文字の筆順と可読性も配慮しなければならないので、篆書特有の曲線美をこだわりすぎないように、より明確な線を引いて新しい書体を描いた。そして、筆画の共通 点をみつけ、その法則に従ってカタカナと漢字を作り上げた。この書体は秦代の小篆から生まれたので、「古風小篆体」という名前をつけた


文字の構成法則
書道や印鑑に使われる「小篆体」をモチーフにして、丸ゴシック 体との 混合体をデザインした。
均一な太さの線で垂直、水平に構成して、すっきりした感じで仕上げる。
小篆の特徴を取り入れ、カーブの性格を統一する。
ムダな線を省き、字面を明るくする。



カーブの性格を統一する


最初のスケッチ

 

結語
極めて古典的なものには、かえって現代的な美を感じるのではないか。絵文字のような篆書体をデジタル化にすのは、先人たちが文字を作る美意識を共感し、芸術性と科学性という両面 性を持つ新たな試みと思っている。「古風小篆体」の開発は、こういう概念に基づいて線の遊びをしながら作成したのである。




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