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甲骨文の発見
4000年近い歴史を持つ漢字は、現存する最古の資料は甲骨文字である。一八九九年に王懿栄(おういえい)および文字学者劉鶚(りゅうがく)の二人は、北京の薬屋で買った「龍骨」(りゅうこつ)と称する骨の表面
に刻されている文字を偶然に発見し、甲骨文字の存在は始めて学界に発表された。その後、劉鶚はさらに大量
な甲骨を集め、やがて1903年に五千点以上の甲骨の中から、文字が比較的鮮明なものを選んで拓本に取り、「鉄雲蔵亀」(てつうんぞうき)という名で公開した。
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劉鶚
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甲骨文字を初めて世に紹介した「鉄雲蔵亀」
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甲骨文の出土地
当時の甲骨文字はすべて骨董商が収集家に売ったもので、発掘場所は骨董商以外にははっきりしなっかた。数年後、河南省安陽市付近の「殷墟」(いんきょ)と呼ばれていた地方で出土していたことが確認され、その後続々と発見された。数量
は現在やく十万個以上と言われる。
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甲骨文の年代
甲骨文の年代は中国最古の王朝である殷(BC1300頃〜BC1000年頃)の後半期と推定されている。
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甲骨文の使用目的
殷は宗教的な色彩の濃い王朝であり、甲骨文字は主に占いため使われていた。王様が祭祀、農業生産、戦争など重要な事柄を神に問うために、亀の腹甲や牛の骨の裏をえぐってくぼみを作り、それぞれのくぼみに穴をほる。その穴に熱を加えると、亀甲や骨の表面
には線状のひび割れが走る。そしてそのひび割れ によって吉凶を分る。占って得た結果
を墨または朱で書き、それから刻した。その文章に使われた文字は「甲骨文字」という。

甲骨文大版
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甲骨文大版 (牛骨)
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甲骨文の書風
年代によって何種類の異なった書風のものがあり、
中国の文字学者、董作賓(とうさくひん)によって、その刻法の構成上の違いから五期に分類される。第一期は雄偉(ゆうい)、第二期は謹飭(きんちょく)、第三期は頽靡(たいび)、第四期は勁峭(けいしょう)、第五期は厳整(げんせい)と評されるが、特徴をあげれば、
単調な直線的表現である。 しかし文字の意匠は不規則で、象形の要素が強く残っている文字と符号化した字が混在している。

甲骨文「王」、「貞」の五期分類 |

甲骨文の象形文字「馬」、「象」、「虎」 |
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※参考文献:書の宇宙(二玄社)、図説漢字の歴史(大修館書店)
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